the PIXEL MAGAZINE

EXHIBITION ARTIST 2022.02.26

映像作家・重田佑介の個展『しかくいけしき』が開催!

「しかくいけしき」は、ピクセルアートのアニメーション表現で知られる映像作家・重田佑介による初の個展です。

「しかくいけしき」は、ピクセルアートのアニメーション表現で知られる映像作家・重田佑介による初の個展です。 ピクセルアートとは、デジタル画像の最小単位であるピクセルを強調したアート表現です。80年代、初期のパーソナル・コンピュータで絵を描くには、性能上の問題から、色数や解像度などに制約がありました。その制約の中で、必然的に少ないピクセル数によって描かれたグラフィックが生まれました。現在ではコンピュータの性能が上がり、より複雑で写実性のある絵画表現が可能となっていますが、近年、このような初期のデジタル画像の特質を模し、あえてピクセルを強調する形で表現したグラフィックのスタイルが「ピクセルアート」と呼ばれるようになりました。今やピクセルアートはインターネットを中心に再度注目を集め、文化的な広がりを見せています。 重田は、ピクセルアートによってアニメーションを制作することで、デジタル技術ならではの映像表現を探究してきました。そして、これらの作品を空間に展示することによって、プロジェクターやモニタという光学的装置ごと作品表現の手法として取り込んでいます。 本展のタイトルである「しかくいけしき」とは、ピクセルアートの特徴である正方形のドットによって描かれた風景画を表します。風景画は、古今東西の芸術に必ず現れる題材ですが、その視覚的なスペクタクルは、文化や時代の中でさまざまに変容を遂げてきました。風景画は、人々の世界の見方を示す一つの指標ともいえます。 本展では、重田の代表作である「がそのもり」や、近年、中部国際空港セントレアでの展示で話題になった「関ケ原山水図屏風」に加え、本展のために制作された新作を展示します。また展示作品と併せて、会期中、ピクセルアートのワークショップを開催する予定です。

会場・日程

会場:文化フォーラム春日井・ギャラリー 2022年2月26日(土)~3月21日(月・祝)10:00~17:00(最終入場16:30)月曜休館 入場無料