DICTIONARY
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静止画一枚絵。「動画」及び「アニメーション」の対義語。
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ゾートロープ – Zoetrope回転のぞき絵。1834年に数学者のウィリアム・ジョージ・ホーナーが発明したアニメーション機器。側面に縦型のスリットが切り抜かれた円筒形の器具で、内側に連続的な動きを描写した複数の静止画が描かれており、スリットから反対側にある内側の静止画を透かして見ることで、静止画があたかも動いているかのように見える。
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多値画像複数の色で描かれた画像。「2値画像」と対比して使われることが多い。
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デバッグ – Debugコンピュータプログラムや電気機器中のバグや欠陥を見つけ修正する作業。
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データメッシュ – Data Mesh分散型かつ非中央集権型でデータを管理・共有するアーキテクチャフレームワーク。
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テキスタイル – Textile織物。グリッド状に模様を描画する点において、ピクセルアートとの類似性が見られる。
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ドラゴンクエスト – DRAGON QUEST1986年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたRPGゲーム。及び、ゲームソフト「ドラゴンクエスト」シリーズの総称。主にゲームデザイナーの堀井雄二を中心として製作され、キャラクターデザインを漫画家の鳥山明が担当、音楽家のすぎやまこういちが楽曲を担当した。家庭用ゲーム機では、日本初となるオリジナルタイトルのRPGとして知られている。海外では「Dragon Warrior」の名称で広く親しまれている。
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ドット絵警察インターネット上にアップロードされているドット絵の中から、伝統的な技法から逸脱した行為(0.5ドット、中間色の使用、ピクセルサイズの不整合、意図せず生成されたアンチエイリアスなど)を見つけ出し、執着に指摘や批判を繰り返す人々。及び、自ら「ドット絵警察」と自称し、ドット絵の作風や技法を取り締まる個人や集団。
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ドラクエゲームソフト「ドラゴンクエスト」シリーズの略称。項目「ドラゴンクエスト」を参照。
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ドット – Dot画像を構成する最小の単位。「ピクセル」と同義。項目「ピクセル」を参照。
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ドット絵画像を構成する最小単位(ピクセル)で描かれた絵の総称。ディスプレイが低解像度だった時代に発達した絵の様式。ひとつのアイテムを描画できるドット数や色数に制限があったため独特の表現が生まれた。
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ドッター – Dotterドット絵を作成する人。及び、ドット(ピクセル)でアート作品を制作する人。「ピクセルアーティスト」の別称。
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斜めドット事件2018年にシブヤピクセルアートが株式会社LINEと共催したコンテストで、ドット絵スタンプの最優秀賞を獲得した作品が「斜めドット」を使用していることで物議を醸し、X(旧:Twitter)上において5715件のリツイートを受け炎上。「ピクセルアートとはなにか?」「ピクセルアートの定義とはなにか?」と論争を巻き起こした事件。
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斜めドット通常、格子状のマス目に配置されるドットを、あえて斜めに傾けた状態で配置する手法。
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ニアレストネイバー – Nearest Neighbor画像を拡大縮小する際の変換方式のひとつ。ピクセルの補間を行わずに変換前のカラー情報をそのまま用いるため、ピクセルアートをSNS投稿や納品などのために、画像を拡大する際に多く使われている。
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ノイズリダクション – Noise Reduction画像や音声などに含まれるノイズを抑圧・軽減する機能。
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ノイズ – Noise画像や音声のざわつきやピクセルの乱れ。
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ブロックチェーン – Blockchain分散型台帳。インターネット上にある端末同士の取り引きデータを、暗号技術を用いた「ブロック」として繋ぎ合わせることで、分散的なデータの処理や記録を可能にするシステム。
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パレット – Palette画像で使用される色数。本来はお絵描きソフトで色を選ぶ「パレット」を指す言葉。ピクセルアートでは色数を制限することが多いため、どんな色を使うかを念入りに検討する必要がある。
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バルーンファイト – Balloon Fight1984年11月に任天堂から発売されたアーケードゲーム。1985年にファミリーコンピュータ版が発売されたほか、ファミコンミニやバーチャルコンソールなどで復刻されている。
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パックマン – PAC-MAN1980年にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアーケードゲーム。及び、ゲームソフト「パックマン」シリーズの総称。ゲームに登場するキャラクターの名称。その知名度から「80年代のミッキーマウス」と称されている。ゲームクリエイターの岩谷徹を中心に企画やゲームデザインが進められ、筐体看板デザインを“Mr.ドットマン”こと小野浩が担当。1984年にMSXから家庭用ゲーム機ブランド「ナムコット」の第1弾として発売され、後にファミリーコンピュータのほか、さまざまなゲーム機などに移植された。
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パースパースペクティブ(Perspective)の略称。線遠近法(透視図法)。距離や位置によって被写体の形状や大きさに変化をつけ、背景に奥行きや空間を作る手法。「一点透視図法」や「二点透視図法」「三点透視図法」など、消失点の数によって手法が異なる。
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バイナリアート – Binary ArtdotpictやAsepriteなどのドットペン(2値ペン)で描かれた高解像度のドット絵。ドット絵制作ツール「dotpict」によって定義された視覚表現。ピクセルアートが、ピクセル単位で描く作業を繰り返すことで作品を制作するのに対し、バイナリアートでは、ドットペンで“お絵かき”をするように描きつつ、ピクセル単位の表現も残しているのが特徴。
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非可逆圧縮データの圧縮方式のひとつ。圧縮するとファイルサイズが小さくなるが、元のファイルから情報が一部失われるため、復元できないことや劣化することがある。画像ではJPEGが代表的な例である。画像をJPEGで書き出すとノイズが発生することがあるので、ピクセルアートではGIFやPNGを使用することが多い。
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ビットマップ – Bitmap画像を色の付いたドットの集合として表現するデータの再現方式。圧縮していないラスター形式の画像。
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ビットコイン – Bitcoinブロックチェーンを基盤とした世界初の仮想通貨。政府や中央銀行などの中央機関が存在する法的通貨に対して、中央集権的な管理組織が存在しないことが特徴。
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ピクセルパーフェクト – Pixel Perfect高解像度のゲームやアニメーションでピクセルアートを再現する際に、斜めの線を使わずに四角い形状を保って表現すること。また、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」でブラウン管をシミュレーションしないモード。webデザインで1ピクセル単位でデザインすることも指す。
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ピクセル印象派 – Pixel Impressionismピクセルアートにおける”印象主義”を重視した作品や作風。及び、様式(フォーマット)の呼称。2022年にピクセルアーティストのmaeが提唱したことが起源とされる。
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ピクセルパターン – Pixel Pattern同じ模様や絵柄のドット絵を上下左右に同じ間隔で配置し、途切れなく続く絵柄のようになるよう組み合わせた作品。
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ピクセルスナップ – Pixel Snap日常の一瞬を切り取った“スネップ写真”のような情景を描く作風。2024年にピクセルアーティストのななみ雪が提唱したことが起源とされる。
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ピクセルアウト現代美術家のたかくらかずきが、2016年に東京都中野区のpixiv Zingaroで企画、及びディレクションした企画展。14名のアーティストがピクセルを用いた作品を展示。ドット絵の概念を“ノスタルジー”から引き離し、ピクセルという単位から画面/デジタルメディアについて再考した。
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シブヤピクセルアートコンテスト – SHIBUYA PIXEL ART CONTEST2017年からシブヤピクセルアートで毎年開催されているピクセルアートの品評会。毎回、ピクセルアート界で活躍する多様な分野のエキスパートが審査員を務め、過去にはファイナル・ファンタジーシリーズのアートディレクターである渋⾕員⼦や、MoMAに永久収蔵されている”emoji”の開発者である栗田穣崇、Louis Vuitton Travel Bookの⽇本版アートワークを⼿掛けたピクセルアートグループのeBoy、2016年に開催された企画展「ピクセルアウト」の主催者を務めたピクセルアーティストのたかくらかずき、近年のピクセルアートの潮流に大きな影響を与えてきたピクセルアーティストの豊井祐太などが審査員として参加した。
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ピクセルアートパーク – Pixel Art Park2015年に開催された小規模なグループ展からはじまったドット絵オンリーイベント。「ドット絵」をテーマとした作品を、さまざまなクリエイターが発表や販売する展示即売会。通称「ピーエーピー(PAP)」。
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ピクセルアート – Pixel Artドット絵。及び、アートジャンルのひとつ。肉眼で識別できる限界サイズの画素で構成された矩形のアート作品。英語では「ドット絵」のことを「ピクセルアート」ということが多い。
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ピクセルアーティスト – Pixel Artistドット(ピクセル)でアート作品を制作する人。
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ピクセル – Pixel画像を構成する最小の単位。「ドット」と同義。
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ボクセル – Voxel「Volume(容量)」と「Pixel(ピクセル)」を組み合わせた造語。縦軸と横軸の最小単位を示すピクセルに、高さの情報を加えた3次元空間での正規格子の単位。
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フルオンチェーンフリー・オン・チェーン(Fully On-chain)の略称。ブロックチェーン上にすべてのデータを記録した状態。ブロックチェーン上に作品のデータを直接書き込むことにより、恒久に近い形でデータを保存することができる。オンチェーンではなくIPFSなどを用いてデータをリンクする方法と対比して使われることが多い。
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プリレンダープリレンダリング(Pre-Rendering)の略称。事前にレンダリングされているCGのこと。
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ブラウン管ビデオモニターやテレビ受像機、コンピュータなどのディスプレイやオシロスコープなどの用途があり、かつてはテレビの代名詞として広く一般家庭でも用いられていた。ブラウン管方式のテレビやモニターで表示することを前提としていた時代のゲーム作品は、ブラウン管特有の“にじみ”の影響を考慮してドット絵が打たれていた。また、ブラウン管は画素が横長の長方形であったため、画素が正方形の画面で表示すると縦横比が変わってしまう。2000年頃からテレビやパソコンのモニターは液晶やプラズマへ置き換えられ、2010年には国内メーカーによる生産が終了した。英語の「ドット(Dot)」は本来「点」や「水玉」という意味だが、ブラウン管のにじみにより画素が丸く見えたことから、「ドット」と呼ばれるようになったという説がある。
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フォーマット – Format形式。絵の様式。データの保存形式など。
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フェナキストスコープ – Phenakistoscope回転のぞき絵(ゾートロープ)に先駆けて登場した初期のアニメーション機器。円板に連続的な動きを描写した静止画が描かれており、円板の静止画を鏡に映した状態で回転させ、円盤の裏側から切り抜かれたスリットで鏡を透かして見ると、静止画があたかも動いているかのように見える。1831年にベルギーの物理学者であるジョゼフ・プラトーと、オーストリアの数学者であるジーモン・フォン・シュタンプフェルがほぼ同時に発明したとされる。
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ファミリーコンピュータ – Family Computer1983年に任天堂から発売された家庭用ゲーム機。
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ファミコン家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の略称。項目「ファミリーコンピュータ」を参照。
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ベクター画像を複数の点や線などの数値データとして記憶する方法。画像データを円や直線などの解析幾何学的な図形の集まりとして表示する。拡大や縮小、変形を施しても画像データが基本的に劣化しないことが特徴。写真のような画像からは線や面を抽出して数値化することが困難であるため、ロゴやアウトライン化された文字データを編集・処理する際に使用されることが多い。Adobe Illustratorでは、ベクター形式で画像の編集・処理を行う。「ラスター」の対義語として使われることが多い。
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ファイナルファンタジー – FINAL FANTASY1987年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたRPGゲーム。及び、ゲームソフト「ファイナルファンタジー」シリーズの総称。ゲームクリエイターの坂口博信によって制作が開始され、アートディレクターの渋谷員子がドット絵のデザインを担当した。
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ボンバーマン – BOMBER MAN1985年にハドソンから発売されたアクションゲーム。及び、ゲームソフト「ボンバーマン」シリーズの総称。1998年にはシリーズの累計出荷本数が1000万本を超えており、過去には同作品を題材にした漫画やアニメも制作されている。
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ポリゴン – Polygon多角形。点、線、面の集まりで多角形を作り、それを貼り合わせることで立体を表現する手法。及び、イーサリアムの「Polygon(旧:Matic Network)」で使用されるトークン。メインのブロックチェーン(レイヤー1)に重ねて構築されたブロックチェーン「レイヤー2スケーリングソリューション」。イーサリアムは1秒間に15件ほどしか取り引きを処理できないのに対し、ポリゴンでは1秒間に最大7000件の処理をできる。
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星のカービィ1992年にハル研究所が開発し、任天堂から発売されたアクションゲーム。及び、ゲームソフト「星のカービィ」シリーズの総称。
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ポケモンゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズの略称。及び、同作品に関連するアニメやキャラクターなどの総称。
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ミント – MintNFTマーケットプレイスで非代替性トークン(NFT)を新たに発行・作成すること。「鋳造」を意味する「Mint」に由来する。
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ミクセル – Mixel「Mix(合成)」と「Pixel(ピクセル)」を組み合わせた造語。ひとつのドット絵の中に複数の異なる解像度の画像を組み合わせた作品。
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モーション – Motion物や空間の動き。及び、キャラクターの動作をデザインする作業。
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メッシュデータ – Mesh Data地図上の情報を格子状の経緯度方眼で区切ったデータ。地域メッシュ。雨量や地震などの観測の精度を示す観測網の値として用いられ、身近な例だと地域気象観測システム「アメダス(AMeDAS)」による降水量の図などにも使用されている。「網」や「網目」を意味する英語の「Mesh」が語源とされる。
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メッシュ – Mesh網。網目。格子。数値解析における離散化のために用いられる計算格子。地学や流体力学などでは「グリッドメッシュ」、3DCGのモデリングでは「ポリゴンメッシュ」として用いられる。
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メタバース – Metaverseインターネット上に構築された3次元の仮想空間。ユーザーは自らの化身であるアバターを用いて、他者との交流や商品の売買、仮想空間内の移動などを行うことができる。meta(超越)とuniverse(宇宙)を合わせた造語で、1992年に発表されたニール・スティーブンソンのSF小説『スノウ・クラッシュ』に登場する仮想世界「メタヴァース」が起源とされる。
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桃太郎電鉄1988年にハドソンから発売されたボードゲーム形式ゲームソフト。及び、ゲームソフト「桃太郎電鉄」シリーズの総称。2011年までにシリーズの累計出荷本数が1200万本を超えており、現在も「桃鉄」の愛称で広い世代に親しまれている。
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様式アート作品を特徴付ける統一的な表現形式やフォーマット。ピクセルアートでは、「ピクセル印象派」や「レトロゲーム風」などの様式が存在する。
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横スクロール画面が横方向にスクロールすること。横からのアングルで対象や空間を捉え、キャラクターの動きやストーリーの流れなどに合わせて、画面の表示範囲外にある左右の映像を連続的に見せる。アクションゲームや対戦型格闘ゲームなどでよく使用される手法。
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ラスター – Raster画像データを縦軸と横軸の格子状(グリッド)に並んだ“ピクセル”として記録する方法。点が線状に並んだもの(ラスター線)を平行に並べた面として画像を表示する。低解像度の画像の場合、エイリアシング現象による階段状のジャギーが発生するのが特徴。英語の「screen」にあたるドイツ語であり、ブラウン管式のテレビやディスプレーの画面上の水平方向の走査線を意味する「raster」が語源。「Adobe Photoshop」では、ラスター形式で画像の編集・処理を行う。「ベクター」の対義語として使われることが多い。
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ループ動画動画の形式。動画の始まりと終わりを繋げることで、延々と時間が流れ続けているように見せる表現方法。
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レンダリング – Renderingデータを処理もしくは演算することで画像や映像を生成する作業。
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ロックマン – ROCKMAN1987年にカプコンから発売されたアクションゲーム。及び、ゲームソフト「ロックマン」シリーズの総称。
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ロトスコープ – Rotoscoping実写をトレースしてアニメーションを作る技法。「ロト」と略すこともある。
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※各用語の定義は、the PIXEL MAGAZINE編集部が総合的に判断して掲載しております。
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※お送りただいたたご質問への回答は、基本的に控えさせていただきます。
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